「農業被害と生活被害を無くすために猪や鹿、キョン等を捕獲し捕獲されたものはジビエ肉として流通して猟師の収入アップになるようにしたい。」これが、私がこの会社を立ち上げた理由です。私が住む鴨川市では年間4,500頭の猪や鹿、キョンなどの有害鳥獣捕獲があり、その活用が行われているのは僅か9%です。捕った獲物は処理に困り埋設せずに山に捨てられていることもあるのが現状です。その捨てられた有害鳥獣をイノシシが食べることにより力をつけてまた元気なウリボウを生む悪循環が出来てしまっています。猟師の高齢化で山の知識も技術も途絶えそうですが、農業被害も4,000万円となかなか農家のやる気をそぐような、経営が成り立たなくなる農家もあります。10年前に猟友会に入り、毎年2,3人引退しまたは亡くなり、そしてテレビでは街中で猪が、サルが出てますと言ってるだけで何も解決策を提示しません。猟友会に聞いても、行政に聞いても解決策が出てきません。猟友会の先輩方の勝手で有害鳥獣が山に放されてここまで増えている現状です。そうであれば自分がやるしかないと思い、LA SELVAGGINA KAMOGAWAを設立しました。鴨川市には解体所がうまく稼働していないため、君津で5年間に渡り修行を行い、鴨川に解体所を設立しました。猟師で生活が成り立てば、猟師志望の若者が増えます。年配の猟友会の人から若者へと培ってきた技術や知識を伝承することが可能です。また、地元や都内のお店の商材に貢献し、ジビエ肉のおいしさを味わっていただきたいと考えています。猟師という職業が無い世の中で、手探り状態だったのが今ここにきて何とか形になろうとしています。誰もやりたがらない、しがらみや派閥を乗り越えて、解体所を中心に千葉県に貢献していきたいと思います。
